記事登録
2008年01月13日(日) 17時54分

「天国で見守っていて」 震災遺児が亡き家族へ手紙東京新聞

 阪神大震災で家族を失った子どもたちをケアしている、あしなが育英会「神戸レインボーハウス」(神戸市東灘区)で13日、「今は亡き愛する人を偲び話しあう会」が開かれ、遺児代表3人が父母にあてた手紙を読み上げた。

 兵庫県西宮市の自宅で、40歳だった父親を亡くした神戸甲北高2年内海慧大さん(17)はホールに掲げられた遺影を見上げ「震災後、いろいろな人に助けてもらったのはお父さんからの贈り物だと思う」と感謝を伝えた。

 神戸市兵庫区の自宅で37歳だった父親を亡くした神戸学院大1年伊藤真衣さん(18)は声を震わせ、読んだ。「お父さんとの思い出を大切に、毎日を楽しく生きていきます」

 西宮市のアパートが全壊し母親=当時(32)=を失った神戸親和女子大1年福井麻美さん(19)は「子どもとかかわる仕事に就きたい。これからも天国で元気に家族を見守っていてください」と結んだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011301000213.html