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2008年01月13日(日) 16時59分

女子大生の「ツッコミ」を本に 椙山女学園大教授とゼミ生ら出版東京新聞

 日常生活などで女子学生が「あれっ?」と感じたことなどを収めた本を、椙山女学園大人間関係学部(日進市)の加藤主税(ちから)教授(60)とゼミ生たちが、中部日本教育文化会から出版した。

 「女子大生の『ツッコミ』話−ボケ役の世の中にするどい一言−」(A5判、122ページ)。ゼミ生たちは、昨年度後期と本年度前期の学生約700人を対象に、アンケートを実施。「コレってヘン」「コレアリ?」などと考えたことを挙げてもらい、約1000件が集まった。

 本では「CM・TV」「食べ物」「看板・ポスター・宣伝」などテーマごとに11章を設定。「新しい映画のたびに『全米中が泣いた』という言葉はうさんくさい」「『ちびまる子ちゃん』のまる子ちゃんの本名は『さくらももこ』なのに、家族も誰も“ももこ”と呼ばないのはなぜ」などの疑問のほか、「備考」や「感想」でその意味を探っている。

 また「地域限定のお土産が、特定以外の地域でも売っている」「地下鉄に持ち込んではいけない物リストの中に『死体』とある。そんな人がいたら見てみたい」などが収録された。

 加藤教授は同書でのコメントで「表面だけを見るのではなく、その裏を見る習慣を学生に身に付けてほしい。無批判に何でも受け入れることは、情報社会にすむものにとって危険」と警鐘を鳴らしている。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011390165721.html