2008年01月13日(日) 22時59分

釣り糸巻きつく、クロツラヘラサギの捕獲成功…沖縄（読売新聞）

　環境省那覇自然環境事務所（那覇市）は１３日、沖縄県豊見城市の豊崎干潟で、くちばしに釣り糸が巻き付いていた絶滅危惧（きぐ）種のクロツラヘラサギの捕獲に成功した。

　那覇市内の動物病院で糸は外されたが、体重は通常の個体（約２キロ）の半分以下の８００グラムまで落ち込んでかなり弱っていることから、しばらく病院で治療するという。

　干潟周辺に１５羽が越冬のため飛来。昨年１２月６日、１羽のくちばしに釣り糸が巻き付いているのが見つかり、小さな魚しか捕食できない状態が続いていた。

　捕獲作戦は、日本野鳥の会（東京都）と山階鳥類研究所（千葉県）が担当。縦１３メートル、横１８メートルの網を火薬を使って飛ばす装置を仕掛けていたが、警戒して近寄らなかったため、５人がかりで干潟の岸に囲い込んで素手で捕獲した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080113-00000314-yom-soci