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2008年01月13日(日) 19時11分

北朝鮮で寺越武志さんと一緒に暮らす、86歳の父死亡読売新聞

 1963年に出漁中の日本海で行方不明になり、現在、北朝鮮・平壌で暮らす寺越武志さん(58)を訪ね、一緒に住んでいた父、太左エ門さん(86)が死亡したことが13日、分かった。

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から12日夜、金沢市に住む母、友枝さん(76)に連絡があった。

 友枝さんによると、太左エ門さんは12日午後2時ごろ、武志さんの自宅で息を引き取った。詳しい死因は不明だが、太左エ門さんは糖尿病を患っていたほか、昨年12月に友枝さんが訪朝した時は、風邪をこじらせて食事も取れない状態だったという。

 87年に、武志さんが北朝鮮で生存していることが判明して以来、親族が訪朝を重ねてきた。太左エ門さんは2001年7月に訪朝後、帰国せずに武志さんとともに暮らしていた。武志さんは、日本政府が認定する「拉致被害者」には含まれていない。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080113i311.htm