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2008年01月13日(日) 15時15分

捕鯨問題、ユーチューブ動画めぐり日豪が火花朝日新聞

 オーストラリアが日本の調査捕鯨に反対していることをめぐり、「豪州も希少な野生生物を殺している。人種差別ではないか」などと批判する動画が大手サイト「ユーチューブ」に投稿され、波紋を呼んでいる。約3週間で閲覧は80万回以上。豪州の公共放送ABC(電子版)が、「品がないことだが、両国の関係には影響しない」とするスミス外相の反応を報じる事態になっている。

 動画は、12月下旬に投稿された。投稿元は「日本」となっている。日本語と英語で豪州の捕鯨反対を批判する約10分間の内容。豪州が「日本の捕鯨は残酷だ」と訴える一方で、ディンゴやカンガルーを駆除している、などとしている。ディンゴは野生の犬で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「近い将来に絶滅のおそれがある」と分類されている。

 これまでに80万回以上見られ、賛否などのコメントが英語と日本語合わせて2万5000件以上書き込まれている。

 ユーチューブでは豪州政府も昨年、日本の捕鯨に対する反対キャンペーンを行っている。

 日本は昨年、調査捕鯨の対象にザトウクジラを初めて加えたが、豪州などが強く反発。結局、しばらくは捕獲を見合わせることになった。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/international/update/0112/TKY200801120235.html