大阪府河南町で昨年3月、同府内の男性(70)が21病院に受け入れを拒否され、救急搬送中に心肺停止状態に陥って10日後に死亡していたことが12日、分かった。
河南町消防本部によると、男性は町内の親類宅で胸の痛みを訴え、親類が119番。救急隊は周辺の11市の21病院に受け入れを求めたが拒否された。
男性は約1時間後に心肺停止になり、1度断った近畿大病院救命救急センター(同府大阪狭山市)が受け入れたが、17日後に死亡したという。
同消防本部は「受け入れ拒否による治療の遅れと死亡の因果関係は不明」としている。
大阪府では東大阪市や河南町に隣接する富田林市で救急搬送中に多数の病院に受け入れを拒否され、間もなく死亡するケースが相次いでいる。