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2008年01月12日(土) 08時23分

4割の専攻が定員割れ 専門職大学院、文科省調査東京新聞

 高度な専門的知識を身に付けた職業人の養成を目的に、2006年4月までに開設した国公私立と株式会社立の「専門職大学院」49校計66専攻(法科大学院を除く)のうち、約4割に当たる25専攻が定員割れになっていることが12日、文部科学省の調査で分かった。

 募集人員の半数に達していないのも7専攻あった上、分野による定員充足率のばらつきもあり、文科省は「要件が整っていれば設置を認可するが、設置目的や教育内容の質が社会の要請に応えられなければ生き残りは難しい」と指摘している。

 定員割れだった専攻数は、分野別に見るとビジネス・技術経営(MOT)が28専攻のうち9専攻(32%)、会計が14専攻のうち4専攻(29%)、公共政策が7専攻のうち2専攻(29%)。一方、公共衛生や知的財産、原子力、映画、ファッションなど「その他の分野」は計17専攻のうち10専攻(59%)が定員を満たしていなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011201000096.html