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2008年01月12日(土) 16時31分

船場吉兆の後任社長、女将の佐知子取締役を軸に調整朝日新聞

 牛肉の産地偽装や総菜の不正表示などが発覚しした高級料亭「船場吉兆」(大阪市)が、辞意を表明した湯木正徳社長(74)の後任として、正徳氏の妻で女将(おかみ)の佐知子取締役(70)を軸に調整していることが12日、わかった。佐知子取締役は昨年12月の記者会見で、現経営陣でただ一人留任を表明していた。

 同社は一連の不祥事を受け、大阪市の本店と心斎橋店、福岡市の博多店と天神店の営業を停止。昨年11月には、農林水産省から改善指示を受けるとともに、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で本店などが大阪府警の家宅捜索を受けた。

 「吉兆ブランド」の低下で経営が悪化し、民事再生法適用の申請を検討している。来週中にも、新経営陣に弁護士や従業員を登用する新体制を発表する方針。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801120017.html