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2008年01月11日(金) 01時47分

中国指示で「台湾島」表記の地球儀、2社が販売中止読売新聞

 学習教材大手「学研」の子会社「学研トイズ」(東京都大田区)は10日、中国で生産した音声ガイド機能付き地球儀「スマートグローブ」の販売中止を発表した。

 地球儀上の台湾を「台湾島」と表記し、音声では「中華人民共和国」と紹介していることや、樺太の南半分と千島列島をロシア連邦に区分したことに、顧客から苦情が相次いだため。

 同社によると、この商品は、付属のペン型部品で地球儀の表面に触れると、国名や首都などが読み上げられる。昨年8月から販売を開始し、初回生産分の1万個は完売した。同社は「中国政府の指示により」表現を変更したとする断り書きを商品に同封。しかし、同社は販売中止の公表にあたって「直接の指示は受けていなかった」と説明した。

 また「タカラトミー」(東京都葛飾区)も同日、同じ機能を持った地球儀「トーキンググローブ」の販売中止を発表した。「中国の工場で生産していたため、『台湾島』と表記していたが、日本国内向けとしては配慮を欠いた」と説明している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080110i215.htm