記事登録
2008年01月11日(金) 21時02分

474万世帯が保険料滞納 国保、07年も高止まり東京新聞

 厚生労働省は11日、自営業者や無職者を対象に市町村が運営している国民健康保険で、保険料(税)を1カ月でも滞納した世帯が2007年6月現在、474万6000世帯あったと発表した。過去最多だった前年の480万5000世帯からは減少したものの、加入世帯に占める割合は18・6%と高止まりが続いている。

 また06年までは転居した世帯を二重計上していた自治体があり、今回はこれを解消して統計処理したため、厚労省は「数値の上では前年より6万世帯減少したように映るが、実態は横ばい」としている。滞納の背景には、低所得の加入者が多いこともあるようだ。

 都道府県別では、東京都の約65万世帯、大阪府の約46万世帯、神奈川県の約32万世帯−の順に多かった。

 1年以上の滞納者に保険証を返還させる代わりに、医療費をいったん全額支払わなければならず厳しい措置となる「資格証明書」の交付数は、34万世帯と1万1000世帯減少した。

 (共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011190194024.html