記事登録
2008年01月11日(金) 19時35分

来月に大阪高裁で初の和解 薬害肝炎原告側が方針東京新聞

 薬害肝炎の被害者を一律救済する特別措置法が成立したことを受けて原告・弁護団の代表が11日、厚生労働省で会見し、5高裁と5地裁で係争中の訴訟のうち、2月上旬に大阪高裁で最初の和解を成立させたいとの意向を明らかにした。

 原告と国は15日に和解の基本合意書に調印する見通し。山西美明全国弁護団副代表は「製薬企業との間でも同様の合意書を取り交わし、2月7日に大阪高裁で予定されている口頭弁論で最初の和解成立を目指したい」と話した。

 原告らは特措法成立を歓迎。山口美智子全国原告団代表(51)は昨年12月に大阪高裁が和解骨子案を示した後の約1カ月間を振り返り「怒とうの日々だった。高く険しい山だったが、ようやく原告全員が頂上に登ることができた。充実感でいっぱい」と明るい表情で話した。

 特措法では、カルテなどが残っていないため被害を証明できなかったり、血友病など先天性の病気で血液製剤を投与されたりした人は救済対象から外れることになる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011101000692.html