「飛び得」や「カトレアツアー」の名称を使いインターネットなどで格安航空券を販売していた旅行会社「全国温泉旅館同盟」(東京)が年末年始に資金繰りの悪化で顧客から依頼された航空券を用意できなくなり、「全国旅行業協会」(全旅協)に1000件以上の苦情や相談が寄せられていることが11日、分かった。
全旅協によると、用意できなかった航空券は昨年12月27日から今年1月6日までの間の約1000件で、総額約4000万円分に上るという。
同社の駒沢孝光社長は「資金ショートは一時的で1月7日以降はきちんと発券している。現在顧客に返金案内のメールを送っているところで、費用を3月末までに返金したい」としている。