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2008年01月11日(金) 20時41分

イージス艦情報流出の4人、「悪質性低い」と起訴猶予読売新聞

 海上自衛隊のイージス艦情報流出事件で、横浜地検は11日、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反(漏えい)の疑いで書類送検された海上訓練指導隊群司令部・3佐(43)ら4人を起訴猶予処分とした。一連の捜査は終結した。

 ほかに起訴猶予となったのは、誘導武器教育訓練隊・1尉(49)、舞鶴教育隊・2曹(38)、横須賀基地業務隊・海士長(24)の3人。地検は「業務上の特別防衛秘密(特防秘)の取り扱い権限がなく、情報流出は勉強や教育目的で悪質性が低い」としている。

 調べによると、3佐は、広島県江田島市の海自第1術科学校教官だった2003年5月、艦艇開発隊(旧プログラム業務隊)に勤務していた3佐・松内純隆被告(34)(起訴)から入手した特防秘入りのファイルを入校中の海曹長に提供。ほかの3人も03年11月〜05年3月、勤務先の護衛艦などで、ほかの隊員に同様の情報を提供した。

 教官だった3佐が02年10月、1尉にファイルを保存したCDを貸して漏えいした事件は、公訴時効完成で不起訴になった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080111i313.htm?from=navr