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2008年01月10日(木) 02時50分

「低料金」水回り工事 高額請求トラブル前年比1.5倍朝日新聞

 「低料金」と広告でうたう業者に水回り工事を頼んだら、高額な代金を請求されたという相談が全国の消費生活センターに寄せられている。国民生活センターが9日発表した。相談件数は今年度(12月10日まで)は795件と、前年度同期の1.5倍に上っている。

 国民生活センターによると、02年度以降の相談事例は計4966件。契約金額は平均約18万円で、50万円以上請求された例が約1割あった。郵便受けに投げ込まれたチラシや電話帳に掲載された広告を見て修理を依頼し、500万円以上請求された例も4件あったという。相談者の約4割が60代以上だった。

 北関東地方に住む50代の女性は昨年、電話帳の広告に「基本料金3000円」と掲載されていた業者に連絡。台所蛇口の水漏れ修理を依頼した。作業終了後に示された請求額は5万5000円だった。ホームセンターでは単水栓は1200円ほどで売られているのに、請求書の内訳には単水栓2万5000円と記されていた。

 北関東の60代男性会社員は昨年、風呂場の配水管が詰まったので「下水の詰まり5000円〜」と書かれた折り込み広告の業者に修理を依頼。業者から6万5000円と言われ、高いと思ったが承諾した。作業は約15分で終わり簡単な作業に見えたため、男性は「高過ぎる」と抗議したが、「作業時間は無関係」と威迫的な態度で交渉に応じなかったという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0110/TKY200801090355.html