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2008年01月10日(木) 21時05分

07年用以前から40%未満 日本製紙、年賀はがきの古紙配合率東京新聞

 日本製紙(東京)が生産した2008年用年賀はがきに使う再生紙への古紙配合率が日本郵政グループ指定の40%を大きく下回っていた問題で、日本製紙は10日、07年用以前から配合率を契約より低くしていたことを明らかにした。

 再生紙による年賀はがきの発売を始めた1996年用から、契約違反が常態化していた疑いもあり、日本製紙は「調査中」としている。

 配合率を下げた理由について日本製紙は「紙の品質悪化を避けるためだった」と説明。古紙を多く使うと紙のきめが粗くなり、印刷や、機械での郵便番号読みとりに支障が生じる恐れがあり、「契約を維持するため意図的に配合率を下げた」との見方も出ている。

 日本郵政グループは、印刷会社を通して用紙を複数の製紙会社に発注。はがきの仕様は、当初から40%の古紙を使うことで契約していたという。08年用年賀はがきでは97・5%が再生紙を利用しており、このうち日本製紙のシェアは約8割を占めるとされる。

 日本製紙は07年用以前から配合率が下回っていたとしており、08年用では1−5%しか古紙が含まれていなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011001000664.html