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2008年01月10日(木) 12時38分

受験を応援、合格グッズ 「大丈夫鉛筆」「すべらサンド」東京新聞

 大学入試センター試験が19、20日に迫った。毎晩、机にかじりついてきた受験生やその親たちにとって、験を担ぐ「合格グッズ」も七つ道具の一つのようだ。福井県内の社寺やショッピングセンターで人気の品を探った。

 福井市大宮2丁目の県護国神社では、昨年売り出した「勝お守り」「大丈夫お守り」に加え、6本セットの「大丈夫鉛筆」「勉学お守り」(各700円)もお目見えした。

 禰宜(ねぎ)の宮川貴文さん(35)によると、大丈夫という言葉は秀才と言われた幕末の福井藩士、橋本左内が書箱に書いた言葉で「いかなる時も動じない心」を表しているという。削っても削っても黒色の鉛筆は「何色にも染まらない真っすぐな気持ち。精神的な強さを持って試験に臨んで」と応援する。

 5種類あるお守りは正月から約2000個、鉛筆は約500セット売れた。同神社の女性職員によると「親に引っ張られて祈願しに来る受験生の姿も見る。家族にとっても一大イベントなんですね」。

 同市中央1丁目の福井ロフトでは昨年12月中旬に「受験生応援コーナー」を設けた。文具売り場担当の石塚聡子さん(29)によると、マークシート用の鉛筆や、参考書に書き込む蛍光ペンなどは「飛ぶように売れた」といい、再入荷を検討しているという。

 JR福井駅では今年も、センター試験初日の19日午前6時30分から、合格祈願の砂「すべらサンド」888個を同駅「みどりの窓口」近くで配る。

 「すべらサンド」は福岡県で採取される大粒の砂で、JR山口線を走るSL「やまぐち号」が急こう配を通る際に滑り止めとして使われ「すべらない」と縁起物になっている。

(中日新聞・川本光憲)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011090123827.html