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2008年01月10日(木) 10時47分

畠山被告の自宅解体始まる 秋田・藤里町の町営住宅東京新聞

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で事件現場となり、公判中の畠山鈴香被告(34)が住んでいた町営住宅1戸の取り壊し作業が10日始まった。町によると、解体作業は月内に終える見込みで、更地にする。

 町営住宅は木造平屋で1994年に建設。畠山被告は殺害された長女彩香ちゃん=当時(9)=と住んでおり、米山豪憲君=当時(7)=もこの住宅で殺害したとされる。

 事件後、取り壊しを求める地元の要望を受けて町が解体を決め、被告も弁護人を通じて明け渡しに同意した。

 国土交通省も国庫補助を受けて建設された同住宅の解体を認め「殺人事件を理由に、耐用年数に達していない公営住宅を取り壊すのは初めてではないか」としている。

 この日はオレンジ色のビニールシートで囲んだ住宅に作業員が入り、足場を作るなど解体作業に着手した。

 畠山被告の公判は秋田地裁で25日、検察側の論告求刑などがあり結審。3月19日に判決が言い渡される。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011001000143.html