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2008年01月10日(木) 20時18分

<オービス>装置の正確性を認め秋田の男性の控訴棄却毎日新聞

 自動速度取り締まり装置(オービス)の記録に基づき、制限速度超過の道交法違反に問われた秋田県の男性自営業者(42)の差し戻し審で、仙台高裁(木村烈裁判長)は10日、焦点だった装置の正確性を認め、罰金6万円を命じた1審の秋田簡裁判決を支持し、控訴を棄却した。

 判決で木村裁判長は、自営業者側が主張した誤作動の可能性について「一般的、抽象的可能性であり、違反の時点においては、設置状況や測定の正確性に疑いはない」と述べた。自営業者は「実際に車を走行させて測定する実験をしていないのは不当」として、最高裁に即日上告した。

 自営業者は04年8月、制限速度が時速60キロの県道を92キロで走行したとして起訴された。1審は罰金を命じたが、2審の仙台高裁秋田支部は「測定値が正確だと認める証拠が不十分」として原判決を破棄。最高裁第1小法廷が昨年4月、審理不十分として2審判決を破棄、審理を差し戻していた。【伊藤絵理子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000111-mai-soci