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2008年01月10日(木) 13時01分

包茎手術:費用トラブル増加 都、救済委に3件付託 /東京毎日新聞

 美容クリニックの包茎手術費用を巡るトラブルが増加していることから、都は9日、都消費者被害救済委員会(会長、淡路剛久・早大大学院法務研究科教授)に関連する3件の紛争処理を付託した。治療内容や費用の説明が十分でなかったり、安さを強調する広告で消費者に誤解を与えるケースがあるとみられる。同委員会の調停で解決に至った場合、都は同様のケースの解決方法として役立てる。
 今回付託された事例は、いずれも都内や近郊の美容クリニックに関するトラブル。
 このうち、20代の会社員は、ホームページや雑誌広告で知ったクリニックで、手術台に乗った状態で高額なコースの説明を受けた。冷静な判断ができない状況で承諾していない治療をされ、約200万円を請求された。
 また、別の20代の会社員は、15万円から手術ができるという広告を見て予約した。痛みの緩和治療を受けたが効果は実感できなかったといい、費用も結局、約280万円かかった。
 都によると、都内の消費生活相談機関に寄せられる同様の相談は、03年度は23件だったが、06年度は44件にほぼ倍増した。07年度は12月末現在で39件に上っており、昨年度よりさらに増える勢いだ。
 都消費生活総合センターは「他人に相談しにくい内容なので、潜在的に同様のケースは多いはず」と話している。【五味香織】

1月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000121-mailo-l13