記事登録
2008年01月09日(水) 16時23分

北九州・悪質リフォーム 不要工事契約3人逮捕 容疑で県警 社保事務所元係長ら西日本新聞

 北九州市小倉北区の住宅リフォーム会社「メシアグループ」の関連会社従業員らが、高齢者にうそを言って不必要な工事契約を結ばせたとされる事件で、福岡県警は9日、特定商取引法違反(不実の告知)の疑いで、小倉南社会保険事務所元係長で元従業員の北川勝久容疑者(37)=住所不定、業務上横領罪で起訴=ら3人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、北九州市小倉北区古船場町、リフォーム業柴隆浩(42)、同区緑ケ丘1丁目、同尾桐昌和(49)の両容疑者。県警によると、3人は容疑を否認しているという。

 調べでは、北川容疑者らは昨年1月下旬‐5月上旬、山口市の女性(79)ら3人の自宅を2人1組で訪問。「水回り付近の廊下の下に湿気が多い」「柱に斑点が付着している。このカビが原因で木も腐る」とうそを言って、調湿剤を敷き詰めるなど不必要な工事契約を結んだ疑い。

 県警によると、柴、北川両容疑者は「柴メシア社」、尾桐容疑者は「尾桐メシア社」とそれぞれ名乗って活動していた。北川容疑者は小倉南社会保険事務所の係長だった2006年2‐5月、約100万円の国民年金保険料を着服したとして逮捕、起訴されている。

 県警はメシアグループをめぐって、北部九州と山口県で二百数十件、3000万円以上の被害情報を把握しており、実態解明を進める方針。

=2008/01/09付 西日本新聞夕刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000015-nnp-l40