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2008年01月09日(水) 19時30分

OHT株不正取引 名義貸し5人、証券会社20社提訴朝日新聞

 東証マザーズ上場の検査装置メーカー「オー・エイチ・ティー」(OHT、広島県福山市)株をめぐる株価操縦事件で、さいたま地検が証券取引法違反(相場操縦)の疑いで逮捕状をとっている椿康雄弁護士(53)=第一東京弁護士会=に株の信用取引口座の名義を貸した会社員ら5人が9日、証券会社計20社を相手取り、総額約25億円の債務不存在確認を求めて東京地裁に提訴した。行方不明の椿弁護士に対しても、5人に計5000万円の慰謝料を支払うよう求めている。

 OHT株は昨年5月中旬に暴落して巨額の損失が発生。証券会社33社が個人15人、法人10社の損失計約128億円を肩代わりしたとされる。一部の証券会社は肩代わり分の支払いを求め、5人を含む個人、法人を提訴している。

 訴状などによると、5人は東京都や静岡県などに住む会社員やタクシー運転手、無職の男性ら。椿弁護士に口座の名義を貸し、謝礼としてそれぞれ数十万円を受け取ったが、損失が生じた責任は、本人確認やリスクの説明を怠った上、不正取引を防ぐ管理・監視体制が不十分だった証券会社側にあると主張している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0109/TKY200801090265.html