記事登録
2008年01月09日(水) 15時01分

<向精神薬>複数の店長が処方か 医師、逮捕容疑認める毎日新聞

 食欲抑制効果のある向精神薬「マジンドール」を医師以外に処方させたとして、医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕された「メディカルサロン」グループ代表の医師、風本真吾容疑者(44)が、グループ全体でマジンドールを医師以外に処方させていた可能性の高いことが分かった。組織的に不正行為を行っていたとみられる。風本容疑者は9日までに、容疑を認める供述を始めているという。

 風本容疑者はグループの「六本木メディカルサロン」店長で、医師免許のない岡村沙代里容疑者(29)に、マジンドールを120錠処方させた疑いで逮捕された。グループは全国10カ所以上でメディカルサロンを展開しているが、大阪地検公安部などの調べで、同店舗以外でも複数の店長にマジンドールを処方させていた疑いがあることが判明した。

 また、風本容疑者は逮捕容疑について大阪地検への出頭の際は、「医師として診断の上、適正に処方していた」と否認していたが、取り調べに対し「店長に指示して処方させた」と一転して容疑を認めているという。

 一方、岡村容疑者は「医師が直接患者を診ていなかった」と供述しつつも、自身の責任については「処方の都度、医師の了解を得ていた」と弁明しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000055-mai-soci