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2008年01月08日(火) 22時42分

TDLであわや大惨事 300キロの飾りが観客の目前に落下サンスポ

 8日午後2時20分ごろ、千葉県浦安市の東京ディズニーランド(TDL)のシンデレラ城近くで、パレード中の山車の鉄製支柱が折れ、惑星をかたどった飾り(支柱も含め重さ約300キロ)が地面に落下した。けが人はなかったが、親子ら大勢の見物客の目の前に落ちており、あわや大惨事になるところだった。

 運営会社のオリエンタルランドによると、アトラクションやパレードで破損落下事故が起きたのは、1983年の開園以来初めて。浦安署は実況見分し原因を調べている。

 パレードは『ディズニー・ドリームス・オン・パレード“ムービン・オン”』で、開始から約20分後に事故が発生。数メートルの鉄製支柱(直径約14センチ)で支えている繊維強化プラスチック製の飾り(幅約2・5メートル)が支柱ごと突然折れた。

 当時、パレードの沿道には親子連れなどが見物しており、落下した飾り物は見物客らのすぐ目の前に倒れた。

 山車は2003年製。飾りや支柱は昨年10月、年1回の定期点検で異常はなかったという。パレードは飾りを片付けた後に再開した。

 オリエンタルランド広報部は「ゲストの皆さまに大変ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。原因を究明するとともに、再発防止に向け最善を尽くします」とのコメントを発表した。

★開園25周年を前に相次ぐトラブル

 行き届いた清潔さや安全性を誇ってきた夢の国『東京ディズニーランド』(TDL、千葉県浦安市)。しかし、4月に開園25年の節目を迎えるのを前に昨年末から、多数のアトラクションの一斉停止や火災など「オープン以来初」のトラブルが相次いでいる。

 TDLでは昨年12月9日夕、園内約40施設のうち、人気の「スペースマウンテン」などを含め半数以上のアトラクションが停止。係員が客を非常用通路に誘導し、けが人はなかった。

 運営会社のオリエンタルランドによると、委託業者が送電元の変電所で配線コードを誤って外したのが原因という。

 また今月3日午後にはぼやが発生。アトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」のわらぶき屋根約17平方メートルを焼いた。営業中のアトラクション施設の火災は初めてという。約100人の入園客が近くにいたが、避難して無事だった。


http://www.sanspo.com/sokuho/080108/sokuho065.html