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2008年01月07日(月) 20時34分

患者射殺の暴力団組員を殺人罪で起訴 組織的関与追及へ朝日新聞

 佐賀県武雄市の病院で入院中の男性患者が射殺された事件で、佐賀地検は7日、指定暴力団道仁会系組員今田文雄容疑者(61)を殺人などの罪で起訴した。地検は、今田容疑者が男性のことを、自身の所属する道仁会と抗争中の九州誠道会関係者と誤認したとみており、道仁会による組織的な関与や、今田容疑者が「人違い」をした経緯について公判で明らかにしたい考え。

 起訴状によると、今田容疑者は、対立する暴力団関係者の殺害を企て、07年11月8日、同市の病院に入院していた宮元洋さん(当時34)を九州誠道会系の暴力団関係者と誤認のうえ、胸と肩に拳銃を2発撃って失血死させたとされる。

 これまでの県警などの調べで、今田容疑者は宮元さんを拳銃で撃ったことは認めているが、「人違い」をしたことや、拳銃の入手先、九州誠道会関係者の入院情報をどこから得たのかなどは供述していないという。

 地検は、宮元さんに暴力団との接点がないことから、暴力団抗争に一般市民が巻き込まれた事件と断定した。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0107/SEB200801070012.html