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2008年01月07日(月) 14時38分

還付金詐欺急増、被害総額24・5億円と前年の7倍読売新聞

 税務署員などと偽り、納め過ぎた税金の還付が受けられると持ちかけ、現金自動預け払い機(ATM)を操作させて現金をだまし取る詐欺事件が急増している。

 2007年は11月末までに2158件、計約24億5000万円の被害が確認されているが、06年同時期の被害に比べ、認知件数で6・5倍、被害総額で約7倍に拡大している。被害者の大半が60歳以上の高齢者で、ATM操作が不慣れな点を狙われていると見られる。警察庁は新たな振り込め詐欺と分類し、全国の警察に捜査の強化を指示した。

 警察庁によると、06年6月、埼玉県で初めて還付金詐欺の被害が確認された。件数は月を追うごとに増加し、同年の11月末までは328件、被害総額は約3億4000万円だった。昨年は1月の79件を除き、6月まで100件台で推移していたが7月に200件、10月に300件を突破。11月は過去最悪の387件に上った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000006-yom-soci