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2008年01月06日(日) 01時37分

高2少年が5人を次々切り付け2人けが…品川・戸越銀座読売新聞


通行人が切りつけられ、騒然とする戸越銀座商店街

 5日午後3時20分ごろ、東京都品川区平塚1の東急池上線戸越銀座駅前の「戸越銀座商店街」で、両手に包丁を持った若い男が通行人の男女5人を次々に切り付け、商店街の中を約300メートル走って逃げたところで警視庁荏原署員に殺人未遂の現行犯で逮捕された。

 5人のうち、42歳と30歳の女性会社員2人が背中や胸を切られて約10日のけがを負い、残る男女3人はコートなどを切り裂かれた。逮捕されたのは同区在住の私立高2年の少年(16)で、「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述していることから、同署で動機をさらに追及している。

 同署や目撃者によると、少年は同駅前の踏切付近で左右の手に包丁を1本ずつ持ち、同駅に向かって歩いて来る買い物客に襲いかかった。5人以外にも、切り付けられそうになった人が複数いたが、無事だった。

 少年は商店街が途切れる中原街道の交差点付近で、ふらつきながら歩いていたところを、パトカーなどで駆けつけた同署員7〜8人に取り押さえられた。少年は抵抗しなかったという。

 少年は黒のジャンパーに黒のジーパンという上下とも黒ずくめで、左足のズボンの内側に、3本目の包丁も隠していた。包丁は3本とも長さ約28センチだった。

 同署が母親から事情を聞いたところ、少年は数年前から精神科に通院しており、先月、投薬を受けた時の処方せんも見つかった。

 戸越銀座商店街は、東西約1・6キロに300を超える店が軒を連ねている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080105it12.htm