記事登録
2008年01月05日(土) 02時36分

<マジンドール>スタッフが無資格処方か メディカルサロン毎日新聞

 食欲を抑制する向精神薬「マジンドール」をエステ店に不正販売した疑惑が浮上した「メディカルサロン」グループ(東京都、代表・風本真吾医師)で、医師の処方が必要なマジンドールを、医師以外のスタッフが処方した疑いのあることが関係者の話で分かった。同グループに対しては、近畿厚生局麻薬取締部が一昨年10〜12月、麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で家宅捜索した。麻薬取締部などは医師法違反の疑いもあるとみて実態解明を進める。

 マジンドールは脳に作用して食欲を抑える働きがある。高度肥満症患者の食事、運動療法の補助薬で、国内では錠剤「サノレックス」として販売。睡眠障害などの副作用も報告されている。

 グループは全国10カ所以上でメディカルサロンを展開。インターネットのホームページでもマジンドールをダイエット薬品として宣伝している。関係者によると、一部店舗では、医師免許のないスタッフがマジンドールを処方したケースがあるという。

 マジンドールの投薬は医師の処方が義務付けられており、医師以外による処方は医師法に抵触する恐れがある。グループ側は毎日新聞の取材に対し、「医師以外が処方したケースはない」と否定している。

 グループを巡っては、風本医師らが大阪市の「心斎橋メディカルサロン」から、向精神薬を扱う許可を得ていない大阪府内の提携エステ店に、マジンドール20錠を販売した疑いが既に明らかになっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080105-00000015-mai-soci