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2008年01月05日(土) 21時01分

ベルル共済の女性幹部を逮捕 顧客の金だまし取った疑い朝日新聞

 四国4県で無認可の共済事業を展開していた「ベルル生命医療保障共済会」(本部・徳島市)が、06年10月に突然、営業を停止した問題で、徳島、高知両県警の合同捜査本部は5日、同共済会を運営する「ベルルライフサービス」(本社・徳島市)の取締役、竹中美千代容疑者(52)=徳島県鳴門市大麻町桧=を詐欺容疑で逮捕した。捜査本部は同共済会がこれまでに約50億円を集めたことを確認しており、運用の実態や使途の解明を進める方針。

 調べでは、竹中容疑者は、06年10月に病死した同社社長(当時61)と共謀。資金を運用できる見込みがないのに、「元本に利息を付けて確実に支払うことができる」と偽って「社債」と名付けた金融商品の購入をもちかけ、05年12月から06年9月にかけて徳島市や高知市、松山市などの計7人の顧客から約2600万円をだまし取った疑い。

 捜査本部などによると、同社は教育事業などを手がけていたが、99年ごろから無認可共済を始めた。5年満期で20%などの高利回りをうたい、四国4県でがん共済や個人年金などの共済事業を展開したが、資金繰りに行き詰まり、06年10月に営業を停止して破綻(はたん)。07年4月には金融庁が業務廃止命令を出した。

 両県警は06年11月、徳島財務事務所に虚偽の書類を届け出たとして、徳島市内にある同共済会の本部など十数カ所を保険業法違反の疑いで家宅捜索。その直後、一部の契約者が詐欺容疑で竹中容疑者らを告訴していた。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0105/OSK200801050094.html