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2007年12月29日(土) 16時10分

ホームレス支え5年目 値上げで黒字化実現東京新聞

 ホームレスが売って自立資金を得る雑誌「ビッグイシュー日本版」が10月の値上げで収支の改善に成功、黒字転換の見通しになった。2003年の発刊から5年目。発行元のビッグイシュー日本(大阪市)代表佐野章二さん(66)は「販売員の拡大と誌面改革を続け、部数を増やしたい」と意気込んでいる。

 同誌は月2回刊。全国で登録したホームレス販売員は計約120人で、実売約2万9000部。03年の発刊以来1部200円だったが採算は厳しく、累積赤字は約5000万円に達した。

 事態を打開するため、10月15日号から300円に値上げした。懸念された部数減もあまりなく、各号ベースで黒字になった。来年は年間を通じた黒字転換を狙う。

 値上げで販売員の利益は1冊110円から160円に増え、1人1日の標準的な売り上げ冊数、20−25冊で収入は3200−4000円に。「ネットカフェで1晩過ごせるナイトパック代千数百円に手が届き、路上で寝ずに済む。販売員はホームレスからネットカフェ難民に“昇格”です」と佐野さん。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007122901000181.html