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2007年12月28日(金) 00時00分

空気を読む読売新聞

 「KY」(空気が読めない)という言葉が若者の間ではやり、今年の流行語大賞の候補にもなりました。安倍前首相に関して言及した表現が多く聞かれたように思います。

 「空気を読む」とは、周りの状況や雰囲気に合った言動を取ることのようですが、ケースによって英訳の仕方は変わります。例えば、安倍さんの突然の辞任表明に対するある政党の地方組織幹部の言葉。「空気が読めない首相らしく、参院選で国民が示した『ノー』にようやく気が付いたのでは」なら、Typical of a prime minister who fails to read each situation,it's only now that he's finally become aware of the rejection(of his administration)expressed by the public in the House of Councilors election.などとなります。

 read(judge) the situation は、文字通り状況を読む、という意味です。これは、He's not tuned in to what's going on (状況を把握していない).He fails to sense the mood of the public(世論に鈍感だ).などの言い方もできるでしょう。

 次に、同窓会の帰り道の会話。「Aの会社が業績不振で給料が大幅にカットされたのをみんなで心配してたところだったのに、羽振りのいいBは、新しいベンツを買ったとか自慢話ばかりしてたんだ。ほんとあいつは空気読めないよな」なら、Even though we were all worried about the huge pay cut A got,because his company's business isn't going well,B,who's well paid,went on and on bragging about things like his new Mercedes.That guy really doesn't pay any attention to the situation he's in.です。

 一方、読売新聞の「週刊KODOMO新聞」の中学生記者のコラムに、こんなものがありました。同じ掃除当番でも、部活などがあって急いで終わらせたい生徒が多い場合は、まじめにやっている生徒が「KY」と言われ、逆の場合はいいかげんにやっている生徒がそう呼ばれるとか。これでは、物事の正否にかかわらず、暗に迎合を強いているだけに見えます。最後にこの生徒はこう結んでいます。It's really difficult to decide whether to accept a situation so that you don't disrupt the calm,or to stick to what you think is right even if you are called“KY”.(空気を読んで波風を立てないようにするか、「KY」と呼ばれても自分の考えを貫き通すか。本当に難しい)(塚原真美記者)

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/learning/english/20071228us01.htm