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2007年12月27日(木) 01時37分

警視、勤務時間中にサロンで手伝い 公務員法抵触の疑い朝日新聞

 神奈川県警の前警備課長吉田澄雄警視(51)が関与した疑いのある「神世界(しんせかい)」の霊感商法事件で、吉田警視が勤務時間中に、詐欺容疑で家宅捜索を受けた東京都内のサロンに何度か通っていた疑いがあることが26日、分かった。吉田警視が公務をせずにサロンを手伝って報酬を得ていた疑いもあるとして、県警は営利企業への無許可従事を禁じた地方公務員法に触れる可能性もあるとみて調べている。

 一方、県警は同日、事件の全容解明に向けて捜査員ら80人の特別捜査本部を設置した。

 調べでは、吉田警視は、詐欺事件の舞台となった「びびっととうきょう・青山サロン」を運営する「E2(イー・スクエア)」の杉本明枝社長(44)の依頼を受け、05年冬ごろから会計事務を担当。サロン側に週2〜3回通うようになり、杉本社長から月数万〜十数万円の報酬を受けるようになったという。

 報酬を受け取っていたとされる間、吉田警視は要人の警護や右翼運動に伴う犯罪を捜査する公安2課の課長代理や国際テロ対策室長だった。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/1226/TKY200712260303.html