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2007年12月26日(水) 00時00分

ふじみ野プール事故公判 「業者信頼しきってた」 元課長証言読売新聞

 ふじみ野市の市営プールで昨年7月、小学2年の女児が吸水口に吸い込まれて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元市教委体育課長高見輝雄(60)(川越市伊勢原町)、元同課係長河原孝史(47)(ふじみ野市鶴ヶ舞)両被告の第3回公判が25日、さいたま地裁(伝田喜久裁判長)であった。被告人質問で高見被告は、管理を委託業者に頼りきっていた実態を認めた。

 高見被告は、委託業者による管理状況について、「いま思えば確認は完全ではなかった。(管理業務を下請けに)丸投げの事実、配置人員の過少申告を見抜けなかった」と証言し、「業者を信頼しきっていた」と述べた。監督責任については「深く反省している。認識が甘いと言われればそれまで」と話した。

 また、オープン前の昨年7月7日、河原被告とともに水が抜かれたプールを訪れた際、不備を見抜けなかったことに対しては「(設備を確認する)考えが及ばなかった」とした。弁護側から、業者に頼った理由を問われると、「過去の職員から業者は適切に運営しており、安心していいと言われた」と述べた。

 次回公判では河原被告の被告人質問が行われる予定。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20071225-OYT8T00538.htm