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2007年12月26日(水) 22時39分

神世界「1500万騙し取られた」 都に被害相談相次ぐ産経新聞

 神奈川県警の前警備課長・吉田澄雄警視(51)が関与した疑いのある「神世界」グループの霊感商法事件で、「娘のアトピー性皮膚炎が治る」などの名目で、同グループに1500万円の浄化料などを支払った東京都内の40代の主婦が「だまされた」と都に被害を訴えていたことが26日、分かった。都には、同グループをめぐる被害相談が5年間で計10件寄せられているという。
 都によると、この主婦は新宿区内在住。今年2月に神世界グループに勧誘され、カウンセリングで「娘さんのアトピー性皮膚炎が完全に治る」などといわれ、お玉ぐし料、浄化料、お墓のお清め料など計1500万円を支払わされたという。
 同グループに関する都への被害相談は、すべて40〜50代の女性。相談内容は「霊を取り除いてあげると勧誘され、270万円請求された」「身体の痛みが取れると10万円のお守りを買わされた」など。カウンセリングで健康や先祖の不安をあおられた上、法外な値段でさまざまな用品を買わされたケースが大半だった。
 勧誘先は、吉田警視が経営にも関与していたとされるヒーリングサロン「びびっととうきょう・青山サロン」(東京都港区)が8件で最も多く、このほか「神世界」(山梨県甲斐市)や、「神世界」の系列会社「E2(イースクエア)」(東京都港区)が各1件。
 「びびっととうきょう・青山サロン」の杉本明枝社長(44)は記者会見で「本人がだまされたと思うのであれば、私の力不足。不徳のいたすところ」などと釈明している。

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