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2007年12月25日(火) 23時47分

東洋大元教授に実刑判決 診療報酬詐欺で 東京地裁朝日新聞

 東京都豊島区の漢方薬局「健命堂」をめぐる診療報酬などの不正請求事件で、東京地裁(柴田誠裁判官)は25日、詐欺罪に問われた元東洋大教授林田学被告(51)に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡した。04〜06年に診療報酬など約490万円を東京社会保険事務局などからだまし取ったと認定した。被告は犯行当時、法学部の教授で、判決は「法律の順守が強く求められる立場で、厳しい非難を受けるのは当然だ」などと批判した。

 判決によると、林田被告は自分の経営する診療所の売り上げを伸ばすため、健命堂社長の森田喜代重被告(57)=詐欺罪などで公判中=に顧客の保険証データを集めるよう指示。そのデータを使って診療や薬を処方したように装い、不正請求を繰り返した。

 柴田裁判官は、林田被告が同じ保険証データで不正を続けても怪しまれないように、病名を高血圧などの生活習慣病にして調剤報酬を請求するよう森田被告に助言し、報酬の一部を受け取っていたと指摘。「巧妙に仕組まれた計画的犯行の主犯というべきで、実刑が相当だ」と述べた。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/1225/TKY200712250363.html