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2007年12月25日(火) 23時19分

NTT、マンション光回線シェア6割超 規制求める声も朝日新聞

 NTT東日本、西日本のマンション向け光回線契約のシェアが、9月末時点で前年同期比8.3ポイント増の60.9%と6割を突破した。総務省が25日、各社のシェアを公表した。戸建てや法人向けに比べ伸び悩んでいたが、建築の計画段階から営業攻勢をかけ急伸。戸建てなどを含む全体のシェアは7割を超え、強まる市場支配力に、規制強化を求める声が強まりそうだ。

 NTT東西の全体でのシェアは同4.5ポイント増の70.5%。関西電力系のケイ・オプティコムなど電力系事業者を合計した10.2%(同4.8ポイント減)を圧倒している。

 光回線契約の増加に伴い、NTT東西は、出遅れていたIP電話のシェアも同12.0ポイント増の27.2%と急激に伸ばし、ADSL回線の契約減が響いたソフトバンクBBの29.7%(同7.5ポイント減)に迫った。

 NTT東西は光回線を使った次世代通信網を08年3月から運用する計画だ。ガリバーぶりに、同業他社からは「利用者が料金低下など競争の恩恵を得られなくなる」(ソフトバンクの孫正義社長)として、回線をより安く貸し出させるなど規制を強めるべきだとの声が出ている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/1225/TKY200712250356.html