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2007年12月24日(月) 02時30分

<霊感商法>被害者が「おわび代」百万円 吉田警視が同席毎日新聞

 神奈川県警の警備課長を解任された吉田澄雄警視(51)が関与したとされる霊感商法事件で、「びびっととうきょう青山サロン」(東京都港区)に通っていた横浜市の会社役員の男性(44)が金に困ってサロンに行けずにいた際、吉田警視とサロンの女性幹部に会社まで押しかけられ、「神様へのおわび代」として100万円を払わされたことが、被害関係者の話で分かった。

 関係者によると、男性は04年4月ごろ、会社経営の行き詰まりを機にサロンに通い始めた。吉田警視から「神奈川県警公安2課課長代理」の名刺を見せられ信用したという。

 吉田警視と女性幹部が会社に来た時は、女性幹部から「ふまじめだ。神様が困っている」などと言われて100万円を払った。

 男性はこれとは別に祈願料500万円も払わされた。また、サロンに行かなくてもヒーリング体験を受けられるという「遠隔ヒーリング」も複数回受け、そのつど吉田警視から「遠隔ヒーリングをやっておきました」と電子メールが送られてきたという。男性はサロンに総額1660万円を支払ったが、うち1000万円以上は借金だった。【山衛守剛】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071224-00000004-mai-soci