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2007年12月23日(日) 08時00分

霊感商法 部下3人で1000万超 警視勧誘、鑑定料などに産経新聞

 「神世界」グループのヒーリングサロンを利用した霊感商法に関与している疑いがある神奈川県警の吉田澄雄警視(51)の部下3人が警視の勧誘で鑑定料などに使った金額は計1000万円以上に上ることが22日、分かった。県警は吉田警視が部下を霊感商法に積極的に誘い込んでいた可能性があると見て全容解明を急ぐ。

 調べでは、警視の部下の巡査長(36)は平成17年ごろ、病気で悩んだときに吉田警視に声をかけられてサロンに行き、「鑑定料や宗教用品に700万円使った」という。また、横須賀署の別の警視(47)も「体を悪くして相談し、300万円をつぎ込んだ」と話している。県警交通部の警部(43)は数十万円支払ったという。

 横須賀署の警視は詐欺容疑で捜索を受けたサロンが入る東京・赤坂のビル13階にある吉田警視名義の部屋の連帯保証人。「15年に頼まれて名前を貸しただけ」と話しているが、神世界の活動にかかわっていた可能性もあるという。

 吉田警視はこれまでの調べに、今年3月に架空の投資話をもちかけ、警察学校の教え子の警察官5人から計430万円を赤坂のサロンを経営する女性に渡したと供述。県警は吉田警視から勧誘などを受けた人間はほかにもいると見ており、被害状況を明らかにしていくとともに、吉田警視以外の警察関係者が神世界に関与していないか調べている。

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