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2007年12月22日(土) 00時00分

生徒会費など314万円横領読売新聞

領収書や請求書偽造 府教委、莵道高教諭を懲戒免

 領収証や請求書を偽造し、生徒会費や全国高校総合文化祭(京都総文)の経費などから計314万円横領するなどしたとして、府教委は21日、宇治市の府立莵道高の男性教諭(43)を、同日付で懲戒免職処分とした。教諭は全額を返済したが、府教委は「極めて悪質。公教育への信頼を裏切るもの」として宇治署に業務上横領などの容疑で告発する方針。

 府教委によると、この教諭は2001〜07年度、府立西宇治高と莵道高で、「文化祭の演劇に使うペンキ代」などとして、領収証を偽造、生徒会費計7万円を横領した。昨年8月に京都市などで行われた京都総文に際しては、囲碁部門に必要な碁石や碁盤などを知人らから無償で借りたのに、「購入した」とし、実行委に約200万円を架空請求し、だまし取った。

 さらに、府高校芸術文化連盟囲碁専門部委員長の地位を悪用。02〜06年度に開かれた同連盟主催の講習会で、会場代を架空請求し、56万円をだまし取った。

 今年10月下旬、莵道高で文化祭の備品経費として領収書のコピーや、全文ワープロ打ちの領収書を提出したのを不審に思った同高が調査してわかった。教諭は計314万円を複数の個人の銀行口座に預金。「運用したかった」などと話しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20071222-OYT8T00024.htm