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2007年12月22日(土) 00時00分

エステ十数店が説明なく閉鎖…ビューティークリニカル読売新聞

前払い巡り相談相次ぐ

 関東や関西など全国でエステ店十数店を展開する「ビューティークリニカル」(東京都中央区)が、顧客に説明しないまま、すべての店を閉鎖していたことが21日、わかった。

 電話連絡もつかない状態で、前払い方式の利用券を使えなくなった顧客から、各地の消費生活センターに苦情や相談が相次いでいる。

 同社は1999年に青森市で創業。青森県消費生活センターによると、各店舗で5万円分の利用券を3万円で発売するなどしていた。11月中旬から今月半ばにかけ、各店舗と本部事務所(青森市)を次々閉鎖。センターには「どうすればいいのか」などの相談が60件以上寄せられている。

 民間の信用調査機関によると、同社は10都府県に店舗を展開。2006年9月期の売上高は約7億9000万円で、前期の約3億円から急拡大している。しかし、今夏から取引先への支払いが滞るようになったという。経済産業省によると、料金前払い制度は違法ではないが、エステ業や語学学校など6業種では、店舗閉鎖などがあった場合に前払い金が保全されるかどうかを、契約時に書面で説明することが特定商取引法で定められている。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20071222ok01.htm