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2007年12月21日(金) 00時00分

三好市 幹部、市議会期中ゴルフ読売新聞

31人、不祥事防止策発表した直後

 三好市の幹部職員17人と市議14人が市議会開会中の19日、香川県三豊市内でゴルフをしていたことがわかった。この日は一般質問の予備日で、幹部職員は休暇届を出していたが、市は今年9月に発覚した職員の着服事件を受け、職員の資質向上などを求めた再発防止策を18日に発表したばかり。再発防止策をとりまとめた委員の一人でもある渡辺充総務部長は「市の将来像を話し合う機会が必要と思って参加したが、認識が甘かった」と話している。

 市などによると、ゴルフは「9月の不祥事をきっかけに市のあり方についてざっくばらんに話し合いたい」と市議から誘われ、渡辺総務部長が、課長級以上の職員に声をかけたという。当日は合併前の旧町村の議員や職員のOB5人も加わり、午前9時ごろから午後3時ごろまでプレーした。俵徹太郎市長は東京に出張中だった。

 俵市長は20日午前、幹部職員約40人に対し、「市民の信頼を損なう行動は慎むように」と注意。「来年度予算の準備などをする時期で、平日に休暇を取ってゴルフに興じるのは好ましくない。今後は市民の不信を招くことのないよう、倫理観を高めてもらいたい」と話している。

 ゴルフを持ちかけた木下善之市議は「議会は休会中で問題はないが、結果的に市職員には迷惑をかけた」といい、渡辺部長は「管理職は大勢おり、危機管理体制に支障はないと判断した」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20071220-OYT8T00780.htm