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2007年12月21日(金) 00時00分

那賀町の公金不正 「流用知らなかった」読売新聞

町議会委 旧鷲敷町長、参考人で出席

 前那賀町長の日下正隆被告(62)による公金不正流用事件で、日下被告を旧鷲敷町時代に収入役に登用した助岡克則・元町長が20日、町議会の特別委員会に参考人として出席。日下被告の公金流用や、先物取引をしていたことについては「全く知らなかった」と述べ、「道義的な責任は感じるが、それ以上の責任はない」とした。

 助岡元町長は「事務能力は優れていたが、交渉ごとに弱いところがあり、収入役にした」と述べた。日下被告に代わり、町が被った3億8500万円の損失を「穴埋めのために寄付をしてはどうか」との議員の質問には「町長が弁償しないといけないのか」と疑問を投げ掛けた。

 助岡元町長は議会終了後「(日下被告が)だまそうとしているのだから、見つけることはできない。当時のチェック体制に問題はなかったと考える」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20071220-OYT8T00793.htm