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2007年12月21日(金) 00時00分

裏金問題の初芝学園、5700万円申告漏れ 国税局指摘朝日新聞

 裏金問題などが明らかになった学校法人大阪初芝学園(本部・堺市)が大阪国税局の税務調査を受け、法人所得約5700万円の申告漏れと、役員らに支払った約7200万円にかかる源泉所得税約900万円の徴収漏れを指摘されていたことがわかった。追徴税額は重加算税などを含めて計約2500万円で、学園は指摘に応じるという。

 関係者によると、学園は約20年前から取引業者からのバックマージンを裏金として管理。95年以降は正規の会計に組み込んだが、国税局は時効とならない01年以降の計約5500万円について「法人税の課税対象になる」と認定した。

 また、学園は01年から07年までの間、大阪府富田林市内の駐車場の賃料収入が約500万円あったが無申告だった。賃料の管理口座は実体のない団体名義で、国税局は仮装・隠蔽(いんぺい)行為とみて、重加算税対象とした。

 一方、マージンや駐車場収入から計約1500万円を理事長ら数人が政治資金などに流用。国税局は、理事長らに対する「賞与」と認定し、源泉徴収漏れを指摘した。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712200090.html