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2007年12月21日(金) 19時06分

霊感商法事件、警視「好きな女のため」教え子だまして借金読売新聞

 神奈川県警前警備課長の吉田澄雄警視(51)が名義人となっている高級マンションなどを舞台にした霊感商法事件で、部下の県警警察官から投資金を集めていた吉田警視が、「(霊感商法の)サロンを経営していた女が好きで、営業資金を工面するために教え子から金を借りた」と供述していることが21日、分かった。

 この女は、詐欺容疑で捜索を受けた有限会社「神(しん)世界」(山梨県甲斐市)の系列会社「E2(イースクェア)」を経営する会社役員(44)で、吉田警視は5年前には、サロン開設資金として1000万円を渡したという。県警は詐欺事件への関与についても追及する。

 これまでの調べによると、吉田警視は今年2月ごろ、警察学校教官時代の教え子らに、「銀行役員の義兄が会社を設立する。1口50万円で金を預ければ、年利3%で1年後に返す」と投資話を持ちかけ、4人から計430万円を受け取った。だが、会社設立の事実はなく、調べに対し、「教え子に『女のため』とは言えずにウソをついた」と供述した。吉田警視はこの金を返しておらず、教え子らは「上司の誘いだったので断れなかった」と説明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071221-00000306-yom-soci