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2007年12月21日(金) 01時31分

「霊感商法の認識ない」=警視、関与は認める−神世界グループ捜索・神奈川県警時事通信

 ヒーリングサービスなどをうたった霊感商法事件で、関与が疑われている神奈川県警の吉田澄雄警視(51)が、県警の任意の聴取に対し、サロンの会計に関与していたことを認めた上で、「霊感商法や詐欺との認識はない。善意で困っている人を助けるためサロンを手伝っていた」と話していることが20日、分かった。
 県警は同日、詐欺容疑で、有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)と下部組織の「びびっととうきょう・青山サロン」(東京都港区)などグループ企業や県警本部警備課長室などを家宅捜索し、吉田警視の関与をさらに詳しく調べるとともに、捜査員150人態勢で霊感商法の全容解明を急ぐ。
 調べでは、同サロンを経営する女性役員(44)は2004年4月、横浜市内の会社役員の男性(44)に「特別祈願が必要」などとうそを言い、翌月、現金約490万円をだまし取った疑いが持たれている。 

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