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2007年12月21日(金) 16時45分

警視、数年前に改名 「運勢の関係」と説明 神世界詐欺朝日新聞

 神奈川県警の前警備課長吉田澄雄警視(51)が、不当に高額商品を買わせる「霊感商法」をしていたとされる有限会社「神世界(しんせかい)」の活動に関与した疑いがある問題で、吉田警視は数年前、同僚らに「名前を変えた」と話していたことが、県警の調べでわかった。神世界側は姓名鑑定や改名の勧めなどをしており、吉田警視がその活動に傾倒していたと、県警はみている。

 県警は21日も、神世界関係先など数十カ所の家宅捜索を進めており、神世界グループの全体像や吉田警視の関与などについて解明を進める。

 調べでは、吉田警視は同僚らに「『澄雄』を、『澄生』に変えた」と話していたという。澄生の名で年賀状も送り、同僚らに「運勢の関係で名前を変えた」と説明。神世界側の活動では、澄生の名刺を使う一方で、県警での仕事のうえでは、澄雄で通していたという。

 神世界グループのサロンでは、姓名鑑定もしており、改名も勧めているという。改名のアドバイスは有料らしい。

 吉田警視は県警の任意聴取に霊感商法との認識を否定する一方で、「困っている人を助けている。本物の神と思っている」などと、神世界への深い傾倒をうかがわせているという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/1221/TKY200712210215.html