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2007年12月20日(木) 00時00分

八戸—新青森間に重点配分読売新聞

政府予算財務省原案  整備新幹線16・4%増

 20日に内示された2008年度政府予算の財務省原案で、東北新幹線八戸—新青森間(10年度開業予定)を含む整備新幹線事業費は、今年度当初比16・4%増の3069億円が計上された。線区別事業費の配分は24日の臨時閣議までに決まるが、08年度に工事のピークを迎える八戸—新青森間に重点配分される見通しだ。三村知事は20日の記者会見で、「事業費全体として、今年度を上回る予算が計上されたことで、整備促進が図られることを期待している」と述べた。

 整備新幹線事業費のうち、国費は今年度と同じ706億円に据え置かれたが、増額分を地方負担分の1023億円や借入金などの1340億円でまかなう枠組みになった。担当者は、「公共事業費が減るなか、政府・与党合意に沿う形で新幹線予算を優先した」としている。

 県内関係ではこのほか、六ヶ所村に建設される国際熱核融合実験炉(ITER)の関連研究施設の事業費などに計48億円を計上。本体工事が08年度から始まる西目屋村の津軽ダム(国土交通省直轄)については、建設関係費46億1000万円(今年度当初比24%増)が盛り込まれた。

 青森県を含む15道県の「ドクターヘリ」の整備事業に13億6000万円が新たに計上された。このうち2億6000万円は、新たに導入予定の青森、群馬、沖縄の3県に割り当てられる見通しだ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20071220-OYT8T00014.htm