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2007年12月20日(木) 00時00分

国頭村が北部振興補助金を不正受給…虚偽申告、5000万円以上読売新聞

 国頭村が、2005年度に行った農作物被害防止事業(総額約1億3900万円)の一部について、「年度内に完了した」と内閣府沖縄総合事務局に虚偽申告し、国の同県北部振興策に基づく補助金5000万円以上を不正受給していたことがわかった。県警は、補助金適正化法違反や有印公文書偽造・同行使容疑で村職員ら関係者を那覇地検に書類送検する方針。

 害虫や鳥から農作物を守るためネットで畑を覆う施設を設置する事業で、国は事業費の9割を補助する。県警の調べによると、村は05年度、21軒の農家を対象に事業を行った。担当職員は年度末、十数軒の工事が未完了なのを知りながら「すべて完了した」として補助金を申請、村は06年度初めに総額1億2500万円を受給したという。

 この事業を巡っては今年5月、農家1軒について工事が完了していないのに補助金を申請したとして同事務局が村に約1300万円を返還させた。県警はこれを発端に捜査に着手、不正が十数件にのぼる疑いを強め、裏付けを急いでいる。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20071219-OYT8T00345.htm