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2007年12月20日(木) 21時49分

<霊感商法>紀藤弁護士ら「神世界被害対策弁護団」結成 毎日新聞

 神奈川県警が詐欺容疑で有限会社「神世界(しんせかい)」の関係先を一斉捜索したのを受け、全国霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤正樹弁護士らが20日、「神世界被害対策弁護団」を結成した。団長に就任した紀藤弁護士は神世界の商法について「最近のスピリチュアルブームを利用したもので、非常に問題が多い。できるだけ多くの被害者を救済したい」と述べた。

 弁護団は霊感商法問題に取り組んできた弁護士ら約10人で結成。被害者の声を集め、捜査機関と連携しながら神世界の実態を解明し、被害救済を進めていく方針。

 弁護団によると、連絡会に寄せられた神世界に関する相談は05年1件、06年9件、07年は20日までに17件と急増している。被害者の中には「警察の偉い人もいる」といわれて勧誘されたケースもあったという。

 神世界が経営するヒーリングサロンは最初は低額で人を呼び込み、悩みなどの相談を受けると「先祖の因縁」などと不安をあおったうえ、教義が書かれた書物「神書」や、「初級」「中級」などとランクごとに値段が異なる「ライセンス」と呼ばれるお札のような紙などを高額で売りつける手口が目立つ。金のない人間に新規加入者の勧誘もさせていたという。

 弁護団の問い合わせはリンク総合法律事務所(03・3515・6681)。【山衛守剛】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071220-00000147-mai-soci