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2007年12月19日(水) 08時01分

法科大学院1期生 59人が「不合格」に 司法修習卒業試験産経新聞

 最高裁は18日、法科大学院修了者が対象となる第1回目の新司法試験に合格した司法修習生の卒業試験(考試)で、不合格者が59人に上ったことを発表した。考試は旧来の司法試験合格者も一緒に受験。全体の不合格者は76人で、不合格率は約7・2%だった。

 司法試験は現在、新試験と旧試験が平行して行われており、考試も新・旧試験にそれぞれ対応して年2回行われる。今回は新試験組が対象だが、旧試験の考試落第者も受験した。

 最高裁によると、今回の考試の受験者は新試験組が986人、旧試験組の考試落第者が69人。不合格者数の内訳は、それぞれ59人と17人となった。

 新試験組だけでみると、不合格率は約6%に上り、今年8月に実施された旧試験組対象の考試の不合格率約4・8%を約1・2ポイント上回った。

 司法試験に合格した司法修習生は、司法研修所で研修を受けた後、考試に合格しないと法曹(裁判官、検事、弁護士)の資格を得られない。

 今回の落第者は、希望が認められれば、来年8月に予定されている旧試験組を対象にした考試を受験することができる。

 旧試験組は8月の考試で1397人がすでに合格。今回と合わせて2376人もの法曹資格者が誕生することになり、弁護士は10年前の1・5倍の2万5000人超となる見込み。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000099-san-soci