土浦市議会会派「市民クラブ」の前会計責任者、中田正広前市議（３５）による政務調査費不正請求問題で、中川清市長は１８日、市議会の要請を受け、中田氏を刑事告訴することを明言した。中川市長は「社会に与えた影響も大きく、刑事責任が問われるべきと判断。顧問弁護士と協議して年内にも法的手続きをしたい」と述べた。
この日が最終日の１２月定例市議会では、一部市議から真相解明に向けた調査特別委員会（百条委）の設置を求める動議が出されたが、「議会での調査には限界がある。全容解明は司法の手に委ねるべきだ」とする反対意見が出され、起立採決の結果、百条委設置案は賛成少数で否決された。
問題になっている政調費は、中田氏がでっち上げた高知県視察と会派に無断で作成した個人チラシ代など計約１１７万円。中田氏は議会の内部調査に対し、「個人的に判断し、個人的に行った」と述べ、不正流用したことを認めて全額を市に返還した。
また、「使途基準に関する申し合わせ事項」の改正案が全員協議会で承認された。
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